(署名協力のお願い) 米国デューク大学のハーバリウムの閉鎖に対して
日本植物分類学会 会員の皆さま
国立科学博物館の大村嘉人さんから、衝撃的なニュースとともに、反対署名の依頼がありました。
なお、署名活動のサイト(https://chng.it/wgtKnLyc)は、偽サイトではないことを確認してありますので、署名活動の内容にご賛同される方は安心してご署名ください。
【署名のお願い】米国デューク大学のハーバリウムの閉鎖に対する再考について
アメリカ合衆国デューク大学のハーバリウムの閉鎖計画について、再考を促す署名活動が現在実施されております( https://chng.it/wgtKnLyc )。
全米でもトップクラスの大学が資金難を理由にハーバリウムの閉鎖を行うと、資金が潤沢ではない世界中のハーバリウムへと影響の波及が懸念されます。決定事項を覆すのは難しい面もありますが、署名活動等によってハーバリウムの重要性を世界で共有し、社会に訴えることは極めて重要なことだと思います。ハーバリウム閉鎖が国際的な流れにならないようにするためにも、オンライン署名へのご協力を何ぞとよろしくお願いいたします。
デューク大学のハーバリウムは、1932年に設立され、維管束植物、コケ植物、藻類、地衣類、担子菌類などの82万点以上の標本(2000点以上のタイプ標本を含む)を有しています。
https://sweetgum.nybg.org/science/ih/herbarium-details/?irn=124433
シダ植物をご研究されている方は、このハーバリウムにレディー・ガガにちなんだGaga monstraparvaのホロタイプなどが収蔵されていることをご存じかと思います。私の研究対象である地衣類についてもタイプを含む数多くの貴重な標本が収蔵されており、日本の地衣類研究者たちとも代々交流を重ねてきました。
閉鎖が決定された背景は、人件費と施設の修繕・維持費の資金難によるものとされています。以下のサイトをご参照ください。
以下の団体がデューク大学ハーバリウム閉鎖への再考を学長に対して要望書を提出したことが署名サイトに書かれていました。全ての団体を把握しておりませんが、NSCAとSHCは確認できたのでリンクをしてあります。関連学会から学長宛に要望書を送ることも選択肢の一つだと思います。
American Bryological and Lichenological Society (ABLS)
American Institute of Biological Sciences (AIBS)
American Society of Plant Taxonomists (ASPT)
Integrated Digitized Biocollections (iDigBio)
Natural Science Collections Alliance (NSCA)
Society of Herbarium Curators (SHC)
The Society for the Preservation of Natural History Collections (SPNHC)
NSCAとSHCの声明のリンク
Natural Science Collections Alliance (NSCA)
https://nscalliance.org/nsc-alliance-urges-duke-university-to-reconsider-decision-to-close-herbarium/
Society of Herbarium Curators (SHC)
https://www.herbariumcurators.org/duke
以上
日本植物分類学会
庶務幹事 西野貴子