(JSPS) マレーシア・サバ州のABS事情に関するセミナー・相談会のご案内
日本植物分類学会の皆様
岩崎貴也さんから、もう一件セミナーのご案内をいただきました。
日本分類学会連合のABS問題対策ワーキンググループからのご案内です。
<本セミナーの開催の経緯について>
サバ州に関しては、過去に韓国GBIF所属研究者がサバ州由来の違法サンプルを用いて論文を公表し、その後撤回に至った事案がありました。当時、当該事案への対応として、サバ州関係者を日本に招聘するという経緯がございます。
今回の機会は、その延長線上に位置づけられるものであり、関連する分類学関係者・学術コミュニティに対して広く周知を行うことが極めて重要と考えております。つきましては、1月21日開催の一橋講堂での会合について、十分な周知を行い、関係者の参加が確保されるようご対応をお願いいたします。
本件は、次期に向けた重要なアピールポイントと位置づけています。すなわち、PICを発出する政府機関(今回の場合はサバ州政府)と日本の研究者コミュニティとの接続さらにその枠組みを拡張し、サバ大学を含めた形で「All Japan」と「サバ州の遺伝資源関連機関全体」との関係強化を図ることを目的としています。
加えて、今回の取組とその成果については、次期NBRP計画の申請に際し、国際連携・ABS対応の成功事例として明確に位置づける考えです。その意味においても、1月21日の集客および当日の議論の活性化は極めて重要であり、主体的なご尽力をお願い申し上げます。
<サバ生物多様性センターとのセミナー案内>
ボルネオ島の北東端に位置するサバ州は、世界有数の生物多様性を誇るマレーシアの中でも、特に豊かな動植物相を有する「生物多様性と遺伝資源の宝庫」として知られています。また、歴史的背景から独自の行政権を保持しており、生物遺伝資源を利用する研究者にとって、事前に把握しておくべき重要な制度・手続きが存在します。
近年、海外から遺伝資源を取得する際に求められる ABS(Access and Benefit-Sharing:アクセスと利益配分)関連の手続きは、研究インテグリティの観点からも、その重要性が一層高まっています。本講義では、アクセス許可発行機関であるサバ州生物多様性センターから講師を招き、当該分野に関する最新の動向をご紹介するとともに、遺伝資源入手に関する個別相談の時間も設けております。
ぜひ、この機会を積極的にご活用いただけましたら幸いです。
2026年1月21日(水)
14:00-16:00 セミナー(同時通訳あり)
16:00-16:30 講師を交えたネットワーキング(自由参加)
16:30-18:00 個別相談会(要申込先着順)
現地開催のみ
*会場では16:00のセミナー終了後、18:00まで講師を含め参加者同士の情報交換、および個別相談の時間を設けます。
個別相談をご希望の方は、お申し込みの際にご選択ください
会場:一橋講堂 中会議場3・4
所在地:〒101-8439 東京都千代田区一ツ橋 2-1-2 学術総合センター2階
会場アクセス
その他、詳細はHPを御覧ください。
なお参加には事前の申し込みが必要ですので、ご注意ください。