国際シンポジウム「アジアの擬態花研究の最前線」聴講者募集のお知らせ

日本植物分類学会の皆様

東大植物園の望月さんから、国際シンポジウムの案内をいただきました。
皆様奮ってご参加ください。

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東京大学大学院理学系研究科附属植物園の望月昂と申します。
来る 2025年12月20日(土) に開催される国際シンポジウムのご案内をお送りいたします。

本シンポジウムは、種生物学会第57回大会(SSSB57)の公式企画として開催され、会場開催に加えて、Zoom によるライブ配信(無料)を行います。ぜひご参加ください。

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国際シンポジウム
「The Frontiers of Floral Mimicry in Asia (アジアの擬態花研究の最前線)」

【日時】2025年12月20日(土)13:00-17:00
【開催形式】Zoom ライブ配信 (対面参加は募集しておりません)
【参加費】無料(要事前登録)

【参加登録・詳細】
参加登録フォーム
※Zoom リンクは登録後の確認画面に表示され、開催前にもリマインドいたします。
※録画配信は行いません。
タイムテーブルなど詳細はこちら(大会HP)

【内容】
被子植物は送粉者との関わりの中で、多様な花形質を進化させてきました。なかでも、蜜のある花や腐敗した果実・肉片、あるいは特定の昆虫の雌に擬態して送粉者を誘う「擬態花」は、自然界にみられる極めて興味深い現象です。擬態花は、種間相互作用におけるコミュニケーション、繁殖形質の革新や感覚器官における適応を理解する上で格好のモデルとされてきましたが、その分類学的多様性や模倣対象の幅、送粉者誘引の仕組み、遺伝的基盤など、多くの謎が残されています。 本シンポジウムでは、香港・タイから2名、国内から3名の研究者を招き、擬態花研究の最前線を紹介します。バンレイシ科、ウマノスズクサ科、ラン科、キョウチクトウ科など様々なグループの被子植物における、真新しい擬態花の例や、誘引に関わる化学物質、その遺伝的基盤に関する最新の研究成果をお話いただきます。アジアの植物が秘める、常識を覆す新奇な戦略を通じて、花と送粉者の進化的駆け引きの際たる例である擬態花研究の新たな潮流を紡ぎます。

【講演者・タイトル】

Ming-Fai Liu (Kadoorie Farm and Botanic Garden, Hong Kong)
“From leaf litter to injured insects: how flowers achieve the extraordinary feat of deception”

Aroonrat Meekijjaroenroj Kidyoo (Chulalongkorn University, Thailand)
“When an asclepiad flower disguises itself as a fig: pollination by brood-site mimicry in Heterostemma ficoides (Apocynaceae)”

Ko Mochizuki (The University of Tokyo)
“Dying-ant mimicry in Vincetoxicum nakaianum: a new evolutionary consequence of adaptation to fly pollination”

Yuta Sunakawa (The University of Tokyo)
“Gall midge pollination in Oberonia: a possible mimicry case?”

Yudai Okuyama (National Museum of Nature and Science)
“Elucidating the genetic basis of evolutionary novelty associated with floral mimicry”

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もしご関心をお持ちいただけそうな方がおられましたら、
本案内を転送・ご周知いただけましたら幸いです。